よもぎ

12ヶ月前後(両手で物をもって運べるようになってから)~2歳半

母子分離

1回90分

約12ヶ月前後になると、子どもたちは自分の足で自由に移動できるようになります。自分の身の回りにあるもの全てに興味が湧きます。実際に触れてみたい、自分でやってみたくて仕方ありません。子どもたちは、たとえ時間がかかっても、何回やりなおしても、「自分だけで」やってみたいのです。

よもぎクラスは、1歳~2歳半くらいの子どもたちのための空間です。子どもたちには、「強い意思」が芽生えはじめます。これまで、お母さんやお父さんにお世話されてきた子どもたち。しかし、この年齢になると様々なことに対して、「自分で」「一人で」と主張が増えていくものです。ぬくもりのおうちでは、子どもたちが自分の「〇〇したい」という本能を満たすことができるよう、道具の配置、道具の大きさ、机や棚の高さ、活動の難易度などに、配慮した環境となっています。子どもたちは、自分自身の内面から湧き出る本能に従って、活動を選び、何回も何回も繰り返し行っていきます。活動を通して、自分の意思どおりに使いこなすことができる身体を獲得すると同時に、「自分でできた!」「きっとできる!」「ぼく、わたしはできるんだ!」という自信を獲得していきます。

のびのびとした時間をすごそう

  • 自己選択  :どの活動を、どれくらいするか、自分で決めることができます。
  • 繰り返し  :失敗体験も、成功体験も沢山できます。こぼしてしまっても、うまくいかなくても、教師が注意したり、指摘したりすることはありません。教師は子どもたちの心に寄り添い、励まし、「もう1回やってみよう」を応援します。
  • 動く自由  :お部屋の中を自由に歩くことができます。また、活動は机の上でするか、床の上でするか、自分で選択します。
  • コミュニケーション  :先生やお友達とお話ししたり、コミュニケーションをとることができます。この時期の子どもたちにとって、沢山コミュニケーションをとることは重要です。

環境へのこだわり

  • 圧迫感のない空間  :棚の高さは、子どもたちの視線を遮らないように低く設置しています。
  • 子どもたち自身で扱える  :座りやすい高さの机や椅子、子どもたちの小さな手でも十分に扱える小さな道具が置かれています。
  • 本物に触れる  :置かれているものは、おもちゃではありません。すべて本物です。本物の野菜や果物を使って、ことばに触れたり、本物の食材でお料理します。(例:オレンジジュースをつくる、蒸したさつまいもをバターナイフで切るなど)
  • 乱暴に扱うと壊れる  :プラスチックも最大限排除し、お皿やコップは乱暴に扱うと割れる素材になっております。
  • いつも同じ場所に置かれている  :物がいつも同じ位置に置かれていることで、子どもたちは安心して過ごすことができます。また、〇〇したい!と思ったときに、先生にお願いしなくても、自分ですぐに手に取ることができます。
  • パンツで過ごす  :排泄の自立も大切です。お漏らししてしまっても大丈夫^^ 濡れたら気持ち悪い、着替えたいという感覚が大切です。